死にたがりのパラドクス

心身共に健康な死にたがり引きニートの日記

私と雛人形とみすゞと

雛人形を出しました。

うちのは、親王飾りとかいう……
夫婦水入らずなあれで、
父方の伯母さんが選んでくれたらしい、
木目込人形ですの。

すごく小さい頃、
木目込人形は服が捲れなくて詰まらないし、
みんなと同じじゃないのも嫌だと思っていましたが、
今は、すごく気に入っています(*´ω`*)

私は小さい頃、
何かとからかわれたり、
仲間外れにされていたので、
「みんなと同じ」に拘っていました。
まあ、
拘っても結局は浮いてしまうので、
小三くらいで開き直りました。

私が普通で、他が変なやつだと。


※以下、思い出語りがちょっと長い。


私が通っていた小学校の体育館には、
「みんなちがうこ みんないいこ」と、
でっかく掲げてあって、
泣き虫でいじめられっ子な私は、
同級生のどこが「いいこ」だコンチクショウ、
とか思いながら過ごしていました。

小二の頃には、知っている名前をノートに書き連ね、
全員死ねとか書くくらいには他人や学校が嫌いでしたの。
そのノートはすぐに母に見つかって、
拳骨を食らうレベルで叱られるし……

踏んだり蹴ったりですね(´・ω・`)

そんな小二~三の頃だったか、
金子みすゞ展が地元で開催されました。

当時通っていたそろばん塾にそのポスターがあって、
「わたしと小鳥と鈴と」が載っていまして、
体育館のはこれか!と衝撃を受け、
リズム感も気に入ったので、とりあえず暗記。
当時の親友も気に入ったらしく、
後日、そろばん塾の先生の引率でわらわらと、みすゞ展に行って、
「大漁」「星とたんぽぽ」「積もった雪」「木」等のいくつかの詩と、
26歳で自殺したという可愛いお姉さんの顔や人生を心に刻んで帰りました。

ところでこの親友、何でも声に出して読む子だったので、
聞いて覚える派の私にぴったりで、
……というか、ペンと紙です。
あいつ何でも私に聞くんだ……少しは自分で覚えろYo……


そんなこんなで、私が開き直ったのは、
みすゞのおかげかもしれない。

落ち着いて見渡せば、
みんなは「同じ」じゃなかったから、
自分だけが違うんじゃなくて、
みんなの方が違うんだって……

と、いうことは、
私が普通で、みんなが変なやつなんじゃーんヽ(・∀・)ノ

うるさいやつに合わせなくていい、
やりたいように、思うままに、
好きなものを好きと言えるように……

とりあえず、
ちゃおを辞めてコロコロを買いにいきました(`・ω・´)

その後、クラスの女子から完全にハブられたりもしましたが、
男友達がいたし、そもそも一人でいるのも好きだったので、
却って学校でのストレスが減ったかもしれない。


……だから、自分の為に都合よく曲解したっていいよね?


中学生くらいにはお店で色々な雛人形を見て、
純粋に自分の木目込人形も可愛いなと思えるようになり、
高校卒業と同時に一人暮らしを始めるにあたって、
高三の二月だったかに自腹で小さい雛人形を買いました。

一目惚れした優佳良織(ユーカラ織)の木目込雛人形

そして、
一人暮らしには、もちろん、
金子みすゞの本も持っていきました。


検屍官シリーズなる物騒な小説や、
某少年漫画の二次創作アンソロ本と一緒に(笑)